布川俊樹OJP TRIO レコーディングライブ報告 - [日々のライブ] - 2023年6月17日
久々ブログアップデートです。
6月2日に新バンド布川俊樹OJP TRIOのレコーディングライブを行いました。
メンバーは西川直人(org)、関根豊明(ds)。
20代40代60代の3世代トリオですね(笑)。

昨年まではこのトリオでスタンダードナンバーをやるセッションっぽいライブを数回行っていたのですが、昨秋に広島のヴォーカリスト田中民江さんのアルバムのレコーディングを3曲行いました。
その演奏が大変感触よくて、新たにコンセプトを明確してバンド化したいと考えたのです。
2020年から始まった3年間のコロナ時代、その間に今後の音楽表現について色々考えました。
今年は1ヶ月後には65歳高齢者突入、名実共に爺(個人的には好きな表現です…笑)になります。
残りの音楽人生で、どういう優先順位でやりたい音楽をやって行くか、どんなアルバムを作って行くのかを考えるようになったわけです。
契機となったのは、2022年の納浩一のアルバム「CODA」への参加でした。
彼は、生涯最後のリーダーアルバムと宣言して、まあとんでもない制作費とエネルギーをかけて作品を作りました。
相当刺激を受けましたね。
いまアルバムのアイディアは3つあって、そのうちの1つ、まず最初にやろうと思ったのがこのレコーディングライブでした。
3月から選曲始めて、その後リハとライブを重ねました。
5月はかなり個人練習もしました。
準備万端で6月2日を迎えたわけです。
このアルバムのコンセプトは、自分の音楽人生で特に影響を受けたプレイヤーのイメージで楽曲をセレクトして、それをオルガンジャズギタートリオという形で表現するっていうものにしてみました。
とにかく、自分の好きな音楽を布川印で表現したかった、それをジャズギターとピッタリの相性の組み合わせ、オルガンとのトリオで行うわけです。
もちろんスタジオレコーディングでもよかったんだけど、旧曲も含めてやりたかったし、ジャズはライブでしょ!って思いもあって、ジャズギターの聖地 Virtuoso赤坂で取りあえず録ってみようということになりました。
こういうことを気楽に相談できるのは、僕の音楽を理解しているであろうスーパーギタリスト店長矢堀孝一氏のみ。
彼がエンジニアもやってくれて(何たる多彩な能力!)いいサウンドでレコーディングできたと思います。
ギターもランドスケープSA101、MD-G7、ヤマオカD50の3本を弾き分けました(最近基本この3本ですが)。
これからミックス、マスタリング、その他制作諸々を考えて、秋にはリリースしたいと考えています。
以下が当日のセットリスト。
新曲オリジナルは(2),(4),(5)。再録音オリジナルは(1),(7),(😎,(9)。カバーは(3),(10)です。
トリビュートを意識したプレイヤーを楽曲の後に書きました。
何故かオータニさん!に捧げた新曲もあるんですけどね(笑)。
現在僕が一番尊敬している人だしプレイヤーだからいいでしょ、ってことで。
1st
- Pekin Duck Blues(Joe Zawinul & Wayne Shorter)
- The Phantom Island(Pat Metheny)
- Speak Like A Child(Herbie Hancock)
- Dogma(Bill Frisell)
- Great Swing 17(Shohei Otani)
2nd
- Danny Boy(Keith Jarret)
- Fake Jazz(Miles Davis)
- Departure(Jeff Beck)
- Mission Complete(John Scofield)
Encore
- Danny Boy 2nd take(Keith Jarret)
大変いいテイクが録れたと思ってます。
この日は12時入りしてセッティング、綿密なリハーサルとゲネプロ。
ほぼ2回半くらいライブやった気分でした。
2ndセットが終わったときの気分はまさにミッションコンプリート!でしたね。
ちなみにこの日は、「ライブやるんですか?」って問い合わせがあったくらいの大雨悪天候(嘆)。
応援に駆けつけて頂いた皆さまには感謝の念しかありません。
この場を借りて心より御礼申し上げます。









