ぬのさんのスパイスフリークな日々 | 布川俊樹ブログ

布川俊樹 OJP TRIO Spring Tour 2024報告(後編)- [日々のライブ] - 2024年4月26日

3/26(火)福山〜松江 Music Bar Birthday

13泊14日の渡世人 長タビも後半突入です。

若者2人も松江は初めてらしいので「湖とお城の情緒溢れるいい街だよ」とか言ってバンマスは先輩風を吹かせます。

ビータもこれだけ一緒にいると、なかなか人間関係が面白くなってきますね。

極め付けは福山の打ち上げでした。

関根くんのちょっとした一言から、ヨッパライ昭和爺の関根イジリが始まりました。

彼はほぼ息子世代だからなあ。

僕にとっては「愛のある」冗談、ちょっとしたからかいだけど、Z世代にとっては「不適切な」パワハラかも(汗)。

まあ、でもこのバンドは真ん中世代に直人くんがいるからいいですね。

3世代トリオっていうのは人間関係的にもいい感じがしましたね。

ずっと移動や打ち上げは一緒だからとにかくよく喋りました。

ただ2人とも爺と違って朝の起動が遅い。

関根君は普段13時起きらしいから、完全に時差のある世界、ハワイにでも来たような気分かもね。

しょっちゅう辛そうに車内で寝てました。

いい経験になったことでしょう。

さて、松江は初めてのお店。

ここもナイスだったな。

島根県ライブではいつもお世話になってるKanoちゃんが仕切ってくれました。

この日は彼女が高校生プレイヤーも連れてきてくれました。

若者来ると演奏もテンション上がりますね。

今回のツアーの基本セットリスト

ここで今回のツアーの基本セットリストを紹介しておきますね。

アルバム「Organ Jazz Project」収録曲以外にウェザーリポートの Black Market(これがいつも最高に盛り上がる)、スティービーワンダーの Overjoyedを演奏することが多かったですね。

1st

2nd

Encore

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3/27(水)松江〜大阪梅田 Always

この日は、藤井泰宏(as,ss)、津田藤宏(elb)という昨年このお店で共演したプレイヤー2人がゲストに入るスペシャルセッション(昨年は逆に僕がゲストで彼らのバンドに参加しました)。

この日は昨年ライブでやった Dancing In The Darkness、Mad Hatter Bluesも演奏しました。

サックス入りの Black Marketはウェザー感が一挙に上がって楽しかったな。

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3/28(木)大阪〜京都 Bond's Rosary

ライブ前に津田くんがDJを務めるラジオ番組にゲスト出演。

新譜から「Mission Complete」かけながら曲解説するというなかなかマニアックな展開、楽しかったです。

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そして夜のライブは素晴らしいヴォーカリストの知絵ちゃんこと、杉山知絵がゲストで参加しました。

とにかく彼女は素晴らしいエンターテイナー。

歌の実力もさることながら、MCも全く淀みなくて見事の一言。

楽しいライブとなりました。

また是非ご一緒しましょう!

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3/29(金)京都〜岐阜 Island Cafe

海です。

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じゃなくてもちろん琵琶湖。

関根くん、やっぱり若者だ(笑)。

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夜のライブは久々のアイランドカフェ。

マスターの醸し出す昭和のジャズ老舗感が懐かしい気分になりますね。

お客さまはちょっと少なかったけど、大変良くして頂きました(感謝)。

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3/30(土)岐阜〜福井県坂井 カフェ森のめぐみ〜金沢

険しい山を下道で抜けました。

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お店到着。

鉄ちゃんとしては最高のロケーションで気分上がります。

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福井でのライブは岩佐高征くんがいつも仕切ってくれてます。

彼は20年前の優秀なローディーでいまや北陸のウクレレVIP。

大した奴です。

会場は彼のウクレレ生徒の女性で一杯。

最も女性率の高いライブとなりました。

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ライブ後は焼肉。

若者2人は御満悦です。

実はこの日ホテルが全く空いていませんでした。

翌日に初開催の福井マラソンがあったのです。

終わってから金沢に移動しました。

ホテルは香林坊繁華街。

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3/31(日)金沢もっきりや

前乗りしたので午前中はゆっくりドジャースの試合観戦。

昼飯はメンバー全員でぶらぶらと近江町市場に向かいました。

そしてやっぱり鮨!

昼からお酒2合引っ掛けて夜の演奏に備えます(止まらなくなるといけないのでこれでストップ)。

気持ち良くなって1人で金沢城公園散歩でした。

兼六園は何度も言ってるけど、ここは初めて。

いい所だったんだなあ。

素晴らしい庭園でした。

桜は未だって感じでした。

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そして夜は大巨匠、矢堀孝一がゲスト!

最高のサウンド環境が楽しめる老舗もっきりやでした。

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いやはや、盛り上がった。

彼との共演はAkasaka Duck Blues, Great Swing 17, Real Fake Jazz, Black Market(ウェザーリポートのカバー), Darn That Dream (DUO)、そしてアンコールは急遽ステージで決まった

Sunny !

大盛り上がりの様子は動画でどーぞ!

打ち上げはハシゴして何と久々に明け方5時過ぎまで。

実にいまのジャズ界でどう生き抜くか、何をしたいかなど前向きな話が展開されたのでした。

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4/1(月)金沢〜川崎市自宅

完全にメンバー全員屍状態ってところだったかな(嘆笑)。

僕も起きたのは珍しくチェックアウト直前でした。

でも最後ガンバって日本の真ん中の山越えドライブ、ミッションコンプリート!

西川直人、関根豊明、2人の素晴らしいメンバーには本当に感謝です。

演奏は最高だったし、バンドは日々進化して行きました。

40年以上のキャリアの不適切な爺渡世人ジャズギタリストとしては、何らかの姿勢を若者に見せることができていたら嬉しいですね。

最後にツアーを終えて感じたことを書いておきましょう。

実は今回のツアーが近づいて来るに連れて、かなりの不安感が訪れました。

それは1にも2にも集客への不安です。

果たして採算が成り立つかということもありますが、地方まで行ってガラガラの状態で演奏するのはかなり虚しいものです。

お店にも申し訳ない。

こりゃーまいった、ダメだと思ったのは、ブログ前編で書いたように、ツアーの2,3日めが韓国でのドジャースの開幕シリーズ2戦にあたってたこと。

オータニさーん!命の僕は当然開幕の日程は知ってた。

でもいつものMLBの試合みたいに朝だと勘違いしてた。

韓国だから当然時差なしでライブ時間にぶつかったわけです。

もう諦めました。

リアルタイムでライブを行なうということは、お客さんの色々な選択ある時間を独占することなのです。

僕らライブをやってる行為は、実はその裏でやってるオオタニさーんやサッカー日本代表の試合と勝負してるとも言えるわけ。

自分がお客さんの立場で、果たしてオータニさーんの開幕戦を生で観ないでも行くライブはあるのか?って話です。

まあ、野球ファンだったら普通は行かない。

少なくともこういう意識を僕らライブプレイヤーは常に持っていないといけない。

その意味では生半可なコンテンツはダメなわけです。

今回ツアーやって思ったことは、とにかく人がそれなりに集まっているお店は何かポジティブな「よい気」があると感じましたね。

お店の雰囲気、店主の感じ、ライブコンテンツ(企画ライブなど含めて)、食事etc.‥.‥。

とにかくいまジャズというニッチな業界で何とかやって行くには「場と人間力」しかないと思ってます。

少ないながらもそういう場(コミュニティーと言い換えてもよい)は存在しています。

そんなことをこのツアーを終えて感じましたね。

ちなみに、オンラインサロンではツアー後に「ジャズで生きること(経済的に自立して…)」というというエッセイを4回続きで書いてみました。

興味のある方は是非オンラインサロンへどうぞ。

まあ、大変なことは色々あるけど……

やっぱりジャズ渡世人は楽しいな。

こんな人生を送れていることにただただ感謝です。