新年思ったこと [日々着眼時々思案] 2025年1月20日
2025年初のブログアップデイトです。
新年のご挨拶には遅過ぎですが、自分への備忘録として暮れから新年にかけて色々考えたことを書いておきます。
昨年は実に良い年だったと感じています。
66歳名実共に高齢者になって、大学はクラスでの授業や雑務は定年になり、もう希望者への個人レッスンだけ。
だいぶ時間に余裕ができました。
とにかく残りの人生、遊び含めて好きなことを早めにやろうと思った1年でした。
「Die With Zero(ゼロで死ね!)」というベストセラー本を読んだのも1つのきっかけでしたね。
この1年で印象に残っている体験を3つ書いてみましょう。
- オータニさん!をLAで生で観たこと。まず最初にやりたいことでした(笑)。
- 84歳のハービーハンコックを今世紀になって初めて観たこと。
- 暮れから新年にかけてSF小説の超大作「三体」を読んだこと。
どれもあまりに素晴らしいそのジャンルの歴史的な金字塔。
The 野球神、The ジャズ神、The SF神です。
オータニさん!
オータニさん!についてはもういいでしょう。
以下LA観戦ブログをご覧ください。
いまや全人類で最も尊敬している方です。
ハービーには完全にやられました
凄いものを28年ぶりに観たって感じ
(その前は高校生の頃初めて観たヘッドハンターズに始まって10回以上は観てます)。

僕のジャズの理想、ハービーハンコック84歳。
60年間、世界ジャズ界のトップだもんなあ。
あんな84歳があり得るのか!
スーパー爺、否、超人!としか言いようがありません。
僕だって約45年ジャズミュージシャンやってる。
でも未だに何やってるかわからない発想とレベルのパフォーマンス(正直この20年くらいもうハービー観ないでもいいだろうって思ってました。大間違いでした)。
過去の自分の楽曲をぶっ壊して新たな命を吹き込んでる(カメレオンとかめちゃロックなリフが付いてたり)。
そして聴き手の心をくすぐるエンターテイメント性との両立。
喋りに滲み出る人間性、演奏時のお茶目な感じも何とも愛らしいんだよな。
あと、リオネールルイケ、ぶっ飛んでたなあ。
3つめは「三体」
大晦日、Netflixの「三体」の8エピソードを観た後、どうしても読みたくなって文庫本の1巻を正月3が日で読了。

この作品の作者劉慈欣(リウ・ツーシン)を知ったのは、何年か前に息子がプレゼントしてくれたSFアンソロジーという中国短編SFオムニバス本でした。
僕は20代の頃はSF好きでハヤカワ文庫のファンでした。
僕の曲名やバンド名はSF好きにはピンと来る方も多いと思います。
ただ30代以降、現実生活に追われてあまりそういう本を読まなくなり、そういう世界から離れました。
小説自体ここ10年くらいほとんど読んでないし。
でもこの作者の「三体」はあまりに評価高いのと、短編が面白かったからずっと読みたいと思ってたんです。
ただこの写真の1巻だけで610ページ!
それが全5巻ある。
相当ヒマじゃないとさすがに腰が引けますよねえ。
でも読み始めたら破格の面白さ!
その後現在4巻めまで読了です。
次から次へと目まぐるしく展開する知の洪水と情感にやられて、興奮、感動、衝撃、恐怖、畏敬、無常etc.
全ての感情が自然に湧き上がってくる大作。
今月中にはコンプリートするでしょう。
自分のことを書きます
僕は上記のような偉大なアーティストでは全くありませんが、圧倒的な人間や作品からインスパイアされたことを今後の創作活動、人間活動のエネルギーにしたいと感じてます。
今年は67歳になります。
70歳までのあと4年間、爺人生をどう生きて行くかっていうことをひしひしと考えるようになりました。
考えてみると大学に入学する気分と似た感じですね。
仕事も減ってだいぶ自由な時間も増えて来たし、今年はプライベートでも大きな変化があります。
とにかく、録音作品に関しては、残りの音楽人生でやりたいことはできるだけ早くやって行きたいと強く感じています。
本年もよろしくお願いいたします。